八百屋お七の怪異と転生
前回、骨董に気が憑く話から明暦の大火の怪異について書いたので、今回は江戸の大火に散った少女・お七の話を掘り下げようと思う。
前回、骨董に気が憑く話から明暦の大火の怪異について書いたので、今回は江戸の大火に散った少女・お七の話を掘り下げようと思う。
付喪神はモノにつく物の怪らしいのだけど、モノが妖怪に変化するといったこともあるらしい。骨董の類には魑魅魍魎が宿るらしく、さて、それは物の怪か、人の欲か。
大河ドラマ「青天を衝け」に加え、2024年度には新紙幣の顔になることもあり、日本国中が渋沢栄一フィーバーである。 大河になるという前に東京商工会議所で記者の仕事をしたのだが、会頭が渋沢栄一の資料をみながら逸話を教えてくだ...
現代に継承されている古典落語が、江戸をつい一昔としていた噺家たちがどのような言葉を使い、現代に至るまでに何がどう変化してきたのか。この謎を解くひとつの資料として、落語速記がある。
戦後から昭和30年代に出版された落語速記本には、編著として今村信雄氏が関わっているものが多い。今村信雄氏は速記者であり落語研究家だ。昭和初期から戦後、多くの噺家たちと親しく交流し、東京落語の理念を追求する明治38年発足の...
寄席や独演会も、夏になると決まってかけられるのが怪談噺である。 怪談は、江戸時代中期頃から流行し、後期にはエンターテイメントという罰当たりなものになっていた。明治に入ると御一新の世論が賑やかになり、現代風ではない、迷信に...
2月の落語といえば「明烏」。「初午でしたのでお稲荷さんへお参りに行きましたら…」という台詞があることから、早春の噺として、多くの噺家が高座にかける。
写真:https://www.photo-ac.com 年末の風物詩といえば忠臣蔵。忠臣蔵とは、赤穂藩主であった浅野内匠頭が江戸城の松の廊下にて、高家旗本・吉良上野介義央を斬りつけたことに伴う一連の事件である。
「世の中の伝統芸能従事者とファンに喧嘩売っとんのか」と思ったのが、西野精治先生という偉い先生が書いた「スタンフォード式最高の睡眠」という本。ベストセラーなんだそうです。そこに、「落語はモノトナス(単調な状態)」であり「寝...